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こんなかんじで始まる話をなんとかパラキン2で出したい(の前に仕事をなんとかしないとどうにもならない)

みこっさん出てきてないけど尊礼です
京都弁はまだチェック前なのでエセでしかない

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「大変申し訳ありませんが、もう一度仰っていただけますか」
 たったそれだけの言葉を口にするのに、今まで経験がないほどの多大な努力を要することになった。
 おそらく、表情にも出てしまったのだろう。東京法務局戸籍課第四分室の、しかも室長室などというじつに似合わない場所へ自ら足を運ぶ羽目に陥った哀れな人物が、決裁待ちの書類に占領されたデスクの向こうで若干顔を引きつらせながら冷や汗をかいている。サングラスに隠されていても、その視線が泳いでいるのが目に見えてわかってしまった。
 鏡がない以上、自分で自分の顔を見るなどという芸当は不可能だ。それでも、そんな反応を目の当たりにしてしまえばどんな有り様になっているのか、なんとなく予測はつく。おそらくは、いつも意図して作っている笑みの形のまま、固まっているのだろう。
 凍り付いている、そう表現しても間違ってはいないのかもしれない。
「かなんなあ。聞こえてるくせに、いけずなこと言わんといてくれんか」
「つまり、いかに常識から外れたことを言っているかという自覚はおありなんですね?」
 意図せずとも険が乗って鋭くなりそうな視線を、あえて目を伏せることでごまかす。さすがに誰彼構わず機嫌の低下を悟られたくはないし、目の前にいるのが赤のクラン《吠舞羅》の有能な参謀とあればなおさらだった。
 そもそも、今回の面倒ごとを外聞も憚らず持ち込んできたのは、その参謀・草薙出雲自身なのであるが。
「せやかて、他に方法もあらへんしなあ」
「それは、あくまでもそちらの都合です。こちらにはまったく関係ありません」
「まあ、確かにこっちの都合やな。せやけど、これまたけっこう切実なんや。そういうわけで、ご要望通りもういっぺんお願いしますけど」
 とりあえず、草薙にあきらめる気はないようだ。とりつくしまもない反応にめげることなく、引きつっていた表情をさっと営業スマイルへと変えて、流れるように言葉を続ける。
「ウチの王様、宗像はんのところで一週間ほど預かってくれへん?」
「お断りします」
 先ほど草薙から伝えられた要請が聞き間違いではなかったことを改めて確認した《青の王》宗像礼司は、今度こそためらうことなくきっぱりと固辞の言葉を口にした。


01:59 PM - 11 Jan 16 via Twishort web app

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