@SHOTIKUBUY
松竹梅

「ルパン三世 カリオストロの城」デジタルリマスター版。④うんちく編。

今回のデジタルリマスターはジブリから販売されるブルーレイ用に修正された物らしい。

「カリ城」のオリジナルのフィルムはもちろん東宝の物で、TV放映時はそのオリジナルネガを使用している。
最近の金曜ロードショー放映時にハイビジョン放送などと銘打っているが、ハイビジョンとデジタルリマスターは別物。
既製のVAP版ブルーレイ(2008年販売)よりもデジタル放送用のハイビジョンの方が遥かに画面がクリアなのだが、それはVAP版の物はオリジナルを一度焼いたポジフィルムを使用してるため。

既にVAPからブルーレイが販売されているので、デジタルリマスター版が改めて販売されるとしてもかなり後になるだろう。というより今回のリマスターはあくまでもジブリ版の物なので、今後永久に発売されないかもしれない。

ジブリ版の物はVAP版と同じポジフィルム仕様なのだが、最初のDVD販売当時(2001年)に、可能な限りの修正をしたらしく今回のデジタルリマスターにも同じ箇所に修正が入っているため、このジブリ版の物を更に修正した物になっているようだ。
つまり今度ジブリから販売されるブルーレイ用の映像を劇場公開した、ということだろう。本来はブルーレイのための作業だったが、せっかく苦労して綺麗に修正したのだから、劇場で公開しようということか。過程はともかく広く大勢が見れる場を作っていただいたのは大いに歓迎したい。

つまり「マモー編」をはじめとする他のルパン三世劇場作品は宮崎駿ともジブリとも一切関係ないので、今回の「カリ城」と同様のデジタルリマスターや劇場公開を望むのは難しいと言わなければならない。残念だが。

もともと「カリ城」の版権は東宝にあり、ジブリは一時的に版権を買って販売しているため以前ジブリから出たDVDは現在は廃版になっている。今度出るブルーレイも販売が終了した時点で廃版となってしまうだろう。
つまり、今回のデジタルリマスター版を手元に置くにはジブリより販売される「宮崎駿作品集BOX」か単品のブルーレイかどちらかを購入しなければならないという事だ。しかも今回も販売終了した時点で廃版になる可能性が高い。

その点VAP版は他のルパンDVDを出してるのもあり、廃版にはなりにくい。
正直、VAPは出してくれるのはいいのだが、本当にただ出すだけなんだよなあ。それどころかブルーレイのくせに画面の余計なトリミングはするし、フィルムのゴミや汚れもそのままだし、ジブリのDVDの方がはるかに綺麗。
逆にジブリ版は販売にディズニーが絡んでるのもあって、ソフトに物凄い価値を持たせて商品化してくれている。特典も可能な限り付けてくれるし、枠のブレやガタつきも直してあるし、音響にも画質にもこだわってくれる。しかもただ修正するだけでなく、修正前のバージョンも特典ディスクとして付けてくれるという至れり尽くせり。
宮崎駿が監督したため全く違ったルパンになってしまった「カリ城」だが、宮崎駿監督作品という理由でジブリ作品でもないのに最高峰の環境でブルーレイ化された「カリ城」。
皮肉な話である。


via Twishort Web App

Retweet Reply
Made by @trknov