「性的消費」~私はこのように理解しています~
※「性的消費」は一方的に行われ、消費される対象の意思は考慮されず、「モノ」「コンテンツ」等と表現される。
※「性的消費」自体には、「善悪」の価値は含まない。
※「性的消費」自体には、「搾取」や「加害」や「権力勾配」は含まない。
※「性的消費」の「性的」は、「セクハラ(性的いやがらせ)」の「性的」と同じく、「エロ」とは限らない。
※「性的消費」は、ほとんどの人が経験している。
※「性的消費」は、既に存在する事象に名前が付けられたもの。(新しい批判材料が出来たわけではない)
※「性的消費」の例
①関心のある対象の声や顔・姿(着衣・裸)・言動等を画像・妄想等で享受する。
②関心のある対象と自分の関係(会話や性行為等)を画像・妄想等で享受する。
③関心のある複数の対象の関係(会話や性行為等)を画像・妄想等で享受する。(←BL妄想とか…)
以上、脳内やプライベートな場所で個人的に行う場合は、何の問題も生じず批判されない。
★問題になり批判されるのは、一部の人が「性的消費」に自分以外を巻き込んだ(表に出した)場合のみ。
※この時点で、「性的消費」は「悪」という文脈で使われる。
※この時点で、強者から弱者へ行使されることから、「搾取」や「加害」や「権力勾配」という意味合いが付加される。
※行為内容や対象によっては、「性的加害」の他に「動物虐待」「器物損壊」等で批判されることもある。
①③→対象に「あなた(たち)をオカズにした」と告げるなどの「セクハラ」や、粘着する「ストーカー」等。
(グリ美のガチャガチャを一般商業施設に置くことに対する批判の文脈で「性的消費」が使われたのは、「あなたたち子どもの自慰行為には需要がある」と告げる「環境セクハラ」だから)
② →実際に触る・レイプする等の性的加害。
「セクハラ」「痴漢」といった、既知の「性的加害」等を行わなければ問題は無いし、批判もされない。
ただし、「ジロジロ見る」等は、マナー等の理由で批判される。
つまり、批判を避けるために、殊更「性的消費」を理解する必要は無い。理解も要求しない。
逆に、「性的消費」を理解したとしても、既知の「性的加害」等を理解できず行ってしまえば、批判される。
※事実命題っぽく書くなら、「性的加害は、表面化した性的消費である」(逆は真ならず)
(時代によって性的加害の範囲は変わっていきます。「性的消費」より、「性的加害」を理解することが肝要)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
補足
※「性的消費」を能動的にTWに使っている人たちは、似たような理解では? 多少の誤差は補正の範囲内なので、支障なく読み取ることが出来ていました。
※「頭で考えるだけでも許せない」と言う人もいるでしょうけれど、それを表現しない限り他者には判らないので、批判されるには至らないでしょう。
※「性的消費」にはBLも含まれますが、加害における力関係の部分で、相対的にかなり少なく見えるかもしれません。
疑問:ところで、このような言葉の「定義」とは、誰が決めるのでしょうか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
追記
※言葉の「定義」は個人が行うものではなく、すべての言葉に対して個人が行えるのは、あくまで「理解」では? 「性的消費」のような合成語に対しては、各語の持つ本来の意味合いからの各自の理解で使用されている。
※逆に、個人で「定義」するものであれば、各自異なる「定義」で使用することも批判されない。
※「セクハラ」を「エロのみ」「女性相手のみ」と理解している人でも、「セクハラ」の指摘は出来るし、「セクハラ」の「定義」からは外れない。
※同じく、「性的消費」を「性的加害のみ」「男性から女性への行為のみ」と理解している人でも、「性的消費」の指摘はできるし、「性的消費」の「定義(?)」からは外れない。
※異性愛男性が女性を「性的消費」するのも、同性愛者が同性を「性的消費」するのも、BL愛好者がBL作品を「性的消費」するのも、異種愛好者が異種を「性的消費」するのも当然である。(表に出さなければ問題は生じない)
※多くの女性は、男性から性的に眼差される対象であるという自覚があり、力の差も含め自分が危険に晒されることも知っている。それは生活する上での選択肢を狭め、様々な面で女性に損失を与えている。
※ゆえに、小児性愛者(あるいは小児まで性的対象とする人)の存在表明は、子ども本人に「自分が性的に眼差される対象である」と自覚させるものであり、子どもに損失を与えるものである。(加害からの自衛とは別問題として)
※「エロ」とは限らない・関心のある対象・BL妄想…、と記してもなお、「えっちな妄想」「男性から女性」「男性を批判するもの」と読んでしまうのは、読んでいないか、あるいは読んでも内容を受け付けないからでは。説明を求める者の態度としていかがなものか。
※「性的消費」を使ってTWしている人自身は、不特定多数相手に「性的消費」という言葉の理解を求めている訳ではないので、説明しないのは当たり前であり、そのことを理由に批判されるいわれはない。
※実際、BL妄想等を表現するのに「性的消費」は使い勝手が良い。二次元愛好者全てに便利な言葉では?
※「BL表現は性的消費だ」も「美少女イラストは性的消費だ」も事実であり、もし批判の意味合いがあるのなら、他の理由がある。他に理由が無ければ、無視すれば良い。
※私は「性的消費」使用者の代表ではありませんし、「性的消費」を使って批判TWをしたことはありませんが、せっかくの使い勝手のいい「性的消費」という言葉が、(「草食男子」や「家事ハラ」のように)別の意味合いの言葉にされてしまいそうなのを危惧したものですから、勝手ながら記させていただきました。
(以上追記、2015.6.7)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※とりあえず、思いつくまま書きましたので、後日加筆修正します。(初回TW 2015.6.6)