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2013.8.16 (金) 山陰中央新報、23面 山陰総合欄より。

「はだしのゲン」描写過激。松江市(島根県)の全小中校「閉架」に。一部は貸し出しも禁止―----市教委が要請。



原爆や戦争の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」の描写が過激として、
松江市教育委員会が、子どもが自由に閲覧できない「閉架」の措置を取るよう市内の全小中学校に求めていたことが分かった。

教員の許可がないと借りられない上、一部の学校では貸し出しを事実上禁止した。
関係者からは、戦争の愚かさを学ぶ機会を奪う市教委の判断を疑問視する声も上がっている。


2012年8月、市民から「はだしのゲンは間違った歴史認識を植え付ける」として、学校図書館からの撤去求める陳情を市に提出。
同12月の市議会で、全員一致で不採択となった。

市教委は陳情を機に漫画を確認し、首を切る場面や女性に乱暴する場面が児童生徒の目に触れることを懸念した、
として同12月に口頭で全小中学校に閉架を求めた。

松江市では小学校9割、中学校の8割が図書館などに配置し、
修学旅行で広島を訪れる際の平和学習などに活用していたが、
現在は市内の全小中学校が閉架扱いとした。

市教委の要請は自由に閲覧ができない「閉架」のみで、希望があれば貸し出しは可能との見解。
しかし一部の学校では貸し出しも禁止。
校長は「(各校の責任になるなら)こうする以外になかった」と漏らし、学校の『過剰反応』も起きている。

5月に就任した清水伸夫教育長は「閉架措置を見直す考えはない」という。

島根県教委は松江市以外で同様の対応はないとし、中国地方4県の県教委も、いずれも「県内の小中学校で(はだしのゲンを)閉架している例は聞いた事がない」としている。


島根大法文学部の竹永三男教授(日本近現代)は、市教委の判断について
「原爆投下や戦争などの『出来事』が残酷なのであって、『描写』が過激というのは順序が逆ではないか」と指摘。
原爆の後遺症や被爆者認定の問題などを踏まえ「戦争体験の継承が課題となる中、戦争がどんなものだったかを伝える優れた作品。読みたい子が自由に読める環境であるべきだ」とした。


出版する汐文社(東京都)の政門一芳社長は「子どもたちが初めて触れる『平和教材』。そのような措置は時代の流れに逆行する」としている。




以上全文。


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